歌舞伎の下座音楽では,篠笛が尺八や能管等の役割も担当します。そのために,いろいろな音域に対応できるように12種類の笛が工夫されました。
それぞれの基準音によって最も低い(長い)管を一本とし,半音ずつ高くなるに従って二本,三本,……十二本と呼ばれています。これは,日本音楽の理論で音名を「○本調子」と表現する方法があり,それを活用しているわけです。