眼龍義治先生の和楽器講座
第2回三味線
第3回和太鼓
第4回篠笛
1.楽器について
2.篠笛の歴史
3.楽器の種類
4.楽譜と実音
5.連音の奏法
6.演奏してみよう
7.手作りの横笛
第5回尺八
第6回合奏を楽しもう
第4回 篠笛 -なつかしい響きの楽器 -
3.楽器の種類
歌舞伎の下座音楽では,篠笛が尺八や能管等の役割も担当します。そのために,いろいろな音域に対応できるように12種類の笛が工夫されました。
それぞれの基準音によって最も低い(長い)管を一本とし,半音ずつ高くなるに従って二本,三本,……十二本と呼ばれています。これは,日本音楽の理論で音名を「○本調子」と表現する方法があり,それを活用しているわけです。