#2 朝のトラブル
香川大学教育学部准教授
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。
香川大学教育学部准教授
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朝の登校時は子どもたちよりも先に教室に行き、採点業務などを行いつつも、教室に入ってくる子どもたち一人一人の様子や行動をさりげなく観察していました。そうすることで、子どもたちのサインに気づくことができます。朝の時間帯ですから「家庭内での家族との言い争い」や「通学路での友人とのトラブル」が主な原因でしょう。気になったサインが一つだけならば、行動観察にとどめておきます。 しかし、行動や態度の異変を伴うサインが二つ以上みられたときには、すぐさま声をかけます。「朝、何かあった?」と聞くと、たいていはうなずいて「あった。朝、○○○○があった。」と報告してくれます。次に「自分で解決できる? できない?」と聞きます。このように、毎朝、教室に入室してくる時点から子どもたちを観察することを実践してきました。 「みる」という言葉には多くの意味があります。今回の「みる」は、「診る」「観る」という漢字があてはまるのではないでしょうか。自らの観察眼を鍛え、朝のトラブルは朝のうちに解消して、一日の学校生活を楽しくスタートさせてあげたいものです。 |
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。