#9 効率的なノートの配り方
香川大学教育学部准教授
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。
香川大学教育学部准教授
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教室で効率的にノートを配るコツは、配達員が郵便物や宅配便を届ける際に、できるだけ効率のよいルートを選択できるように、事前に仕分けを行ってから配達に向かうことと同じことです。 先ほどは教師を含め5人で仕分け、返却する方法を紹介しましたが、もっとノートの冊数が多く、人数が必要になる場合には、仕分けだけをする担当と、山と積まれたノートを返却する担当に分けて役割分担をすると、さらに速く、正確に返すことができます。教卓で作業をする際には、みんなの席を正面に見ながら立って、仕分けていくと効率的です。 このような効率的な配り方に、子どもたちは自分で気づくことができません。何も教えてあげないと、6年生でも上から順番に配ろうとします。私は、子どもたちに理解してもらうために、年度初めの4月第1週に、ばらばらに重ねられたノートを、わざと上から順番に返し、教室の前から後、右から左と、右往左往しながら教室内を大移動している姿を実演してみせていました。 早い段階からコツを教えてあげることで、学級全体の時短につながり、次の活動の時間が長く確保できるようになるのです。 |
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。