#10 帰りの会
香川大学教育学部准教授
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。
香川大学教育学部准教授
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帰りの会で、一日の反省をするクラスもあるでしょう。その際には、裁判のような会にしないことが大切です。学校での一日を嫌な気持ちで終わらせないようにしましょう。 「徳川埋蔵金探し」は意外と人気のあったイベントで、月に1回程度、6時間めが早く終わったときなどに実施していました。私が「日本のどこかに徳川幕府の埋蔵金があるそうだ。先生はずっと探し続けている。みんなが隠していないか、机の中や道具箱を探したい!」と言ってチェックを開始します。私に「埋蔵金、ありません!」と言われたら合格、「埋蔵金、発見!」と言われたら不合格です。 このイベントは、机の中に大量の配付プリントなどをためている子どもたちが、それらを持ち帰る機会になります。教師にとっても、どの子どもが整理できていて、どの子どもが整理できていないのかに気づくことができる場でした。足りないものがあれば、その場で連絡帳に書かせるようにしていました。 また、学校に持ってきてはいけない物や、友達から借りて返していなかった物がある場合などには、子どもたちが怪しい動きをすることが多いため、異変に気づくことができます。 このように、保護者会の後で「机の中が汚かった」と怒られないように、さまざまな配慮と工夫をしていた私の優しさが、子どもたちに届いていたらよいのですが......。 |
【著者プロフィール】
東京都小学校、広島大学附属三原小学校等を経て現職。小・中学校の先生がたと社会科、総合的な学習の時間、生活科の授業づくりにともに取り組んでいる。