中学校国語
もう一度古典を読もう
第1回 宮廷女房の遠足――『枕草子』「五月ばかりなどに山里に歩く」
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学習教材=「五月ばかりなどに山里に歩く」(清少納言『枕草子』)
●はじめに●
現代とは違って気軽に外出できなかった平安時代の女房たちにとって、菖蒲の節句・七夕の祭りなどの季節ごとの催事や、寺社への物詣でなどは心はずむ娯楽でした。山里の自然とのふれ合い一つにしても、わたしたちの想像以上に貴重な体験だったでしょう。
供の者が歩くときに立てる水しぶき。
牛車の車輪に押しつぶされた蓬の香。
そういうものを「をかし」と評する清少納言の筆遣いからは、宮廷女房の新鮮な感動が伝わってきます。