こうしてみよう! Small Talk
第8回
Small Talkの提案 〜『ONE WORLD Smiles 5』 Lesson 7 I'd like pizza.〜
Lesson 7では、レストランでの丁寧な注文の受け答えの表現や、値段をたずねたり答えたりする表現を扱います。5年生の後半での学習ということもあり、この単元の言語材料は多岐にわたります。そのため、Activity等では、多様でダイナミックな活動を構成することが可能です。
一方、Small Talkに関しては、取り上げる内容や言語材料を精選しなければならないと同時に、6年生で行われるSmall Talkへの接続を意識していく必要があります。聞くことを中心にしながらも、指導者と児童のコミュニケーションを図る活動から、児童同士の活動へと少しずつシフトチェンジを進めていきます。
そこで本単元のSmall Talkは、教師とALTなどもう一人の指導者で、レストランでのやり取りをロールプレイで示す構成としました。What would you like? ― I'd like ....は初出で、また丁寧な受け答えの表現であるため、教師だけの発話や教師と児童とのやり取りではなく、指導者同士でやり取りをしている様子を示すことで、使用場面の理解が深まります。また、児童にとっては、Final Activityで行うロールプレイのモデルにもなるでしょう。教師一人で担当する場合は、準備の時間が確保できれば、事前にロールプレイの動画を作成し(Myデジタル準備室や指導者用デジタル教科書(教材)に収録の動画も活用できます)、それを視聴させることでSmall Talkに代えるという方法もあります。
Small Talkの提案
Lesson 7のSmall Talkを私自身が行う場合の、展開例を示します。これは、単元の前半・後半、どこであっても実施可能な内容です。
準備物
● レストランのメニュー(例では別途、パイナップルスムージーの特別メニューも準備する)
ALT(店員役、以下A):Good afternoon. Welcome to ABC Burger. This is our menu. Here you are.(メニューを渡す)
T(客役):(メニューを受け取る)Thank you.
A:(少し待ってから)Are you ready to order?
T:Yes.
A:What would you like?
T:I'd like a cheeseburger and salad.
A:A cheeseburger and salad. Is that right?
T:Oh, I want something to drink. I'd like some juice.
A:Well, we have a special menu, a pineapple smoothie. (渡したメニューからパイナップルスムージーの特別メニューを取り出して見せる) It's delicious.
T:That's good. I like pineapples. How much is the smoothie?
A:It's 400 yen.
T:I see. Then, I'd like the smoothie.
A:OK. A cheeseburger, salad, and a pineapple smoothie. Is that right?
T:Yes.
第9回は『ONE WORLD Smiles 5』 Lesson 8 Where is the station?のSmall Talkの提案です。