小学校生活
文を書く学習が増えてきました。なかなか書くことのできない子どもがいます。どの子どもにも書ける喜びが味わえるようにするには,どのような工夫がありますか。
【答え】
思わず書きたくなる,これなら書けると思える,書く力によって選択することのできる用紙を用意しましょう。
文を書くスペースの取り方を工夫しますが,どの用紙も全体の大きさは同じにします。用紙の大小が書く力の差を表すことのないよう十分配慮しましょう。
また,書く意欲や書く力は子どもにより違いがあります。文と絵の両方を用いてもよいなど,実態に応じて段階を踏んで取り組み,書く喜びが味わえるように工夫しましょう。
【なぜ】
どの子どもにも同じ用紙で書かせようとしていませんか。
用紙いっぱいに書きたい子ども。書くことが少ししか思い浮かばない子ども。何を書くのか内容が見つからない子ども。一人一人の「書くこと」に対する意欲や書ける力により,文の量には違いがあります。文の量より,文が書けることの喜びを味わえることがこの時期には大切だと考えます。ですから,書く力に応じて用紙を選択することができるよう工夫することが,指導でもあり支援でもあると考えます。
【方法】
書くことがまだ十分でない子どもには,一つの題材から場面などの切り口を支援しましょう。一か所の文は少なくても,結果的には用紙いっぱいに文を書く喜びが味わえます。
誰もが書くことのできる喜びを味わうことが,これからの書くことへの意欲や力をつけることへとつながると考えます。
用紙の工夫の例