小学校生活
子どもたちが,音楽の学習中によく「リズム」とつぶやきます。意味はわかっていないので,音程が違っていても「それリズムが違うのかも」と言います。「わかる」が実感できる伝え方を教えてください。
【答え】
歌ったりリズム打ちをしたり,身体表現を通して違いを実感できるようにします。
【なぜ】
「リズム」は一般的によくつかわれている言葉ですから,自子どもたちは,音楽に関係する言葉はリズムと思っているのです。そして,それ以外の言葉は知らないのです。旋律や和音など,いわゆるリズム・メロディー・ハーモニーの三つの言葉がよくつかわれますが,一年生が音楽学習でよく使う「歌」と「リズム」の二つの言葉とその意味を指導します。言葉を知ることで,互いの思いをわかりやすく伝えることができ,子ども同士の学び合いにつながります。
【方法】
一年生の子どもたちにわかりやすく伝える指導方法の実践例です。
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きらきら星やぶんぶんぶんなど,できるだけ短い既習曲を使うとわかりやすく容易に「歌」と「リズム」の違いを実感することができます。
例えば,♪ぶんぶんぶん はちがとぶ と歌います。リズムや旋律があり,歌詞が付きます。子どもと共に歌いましょう。これが歌です。
次に,上記のようにリズムだけ打ちます。旋律や歌詞は勿論なしです。意外と先生が歌いながらリズム打ちをしている姿を見かけます。子どもが混同しています。リズム打ちだけをします。歌とリズムそれぞれを理解するために,二つの違いを実感できることが指導の鍵です。
「音楽の言葉」として,他教科の用語と同じように先生が意識的に使うことで,子どもたちも使うようになり学習が高まります。