小学校生活
夏季研修など,せっかく研修を受けても仕事に生かせなくて残念です。
【答え】
「使える記録」を作りましょう。
【なぜ】
初任者研修や自己研修など、夏季にはたくさんの研修が行われます。私も校種や教科,教育など分野にこだわらず幅広い種類の研修を受けています。
めまぐるしく変化する社会に対応できる教育を考える一人として,毎年その時々の新しい情報を得ようと研修に参加しています。講演を聴くだけでなく,ワールドカフェ方式で参加の方々と交流することを通して,自分の考えを広げたり深めたりすることにも取り組んでいます。
しかし,以前,苦い経験をしたことがあります。
研修報告をした時,説明後の質問に答える中で「あれ?」と思いました。答えながら自分自身がよくわかっていない,しかもそれが多々あることに気付いたのです。先生方にも言葉はわかるが全体像が見えにくく,わかりにくいと言われてしまいました。
例えば,用語は記憶していても正しい捉えや位置づけ,全体構想における考え方など,大事な部分が不明瞭で,せっかく研修を受けたのに的確な説明ができなかったのです。研修を受けていた時にはわかったつもりでしたが,実は受信だけで満足し,確かな発信をしなかったことで疑問にも気付かず,正しく理解できていなかったのです。人の記憶の曖昧さを改めて実感しました。
学んだことを自分の力とするために,受信と発信を意識して「記録」を作りましょう。
【方法】
使える記録とは,必要な情報が取り出しやすく見やすいことが条件です。
当日の資料と自分のメモとを対応させて,見開きでつくると使いやすくなります。特に用語等はインデックス方式がお勧めです。また,研修中に知らない用語はありませんでしたか。一目でわかるよう用語コーナーを作っておくと役立ちます。
改善しながら自分の形を作り,教師力の向上に活用しましょう。