学年便りが事務連絡だけになってしまい,改善を考えています。
【答え】
子どもたちの姿を多様な視点から紹介すると同時に,保護者の方の困り感にもこたえていかれるようにすると信頼関係の深まりにも役立ちます。
【なぜ】
学年便りには,学校と保護者とを結ぶという大切な役割があります。
しかし,行事や持ち物の連絡など事務的な内容が中心になりがちではありませんか。
何を書くのか,内容が重要です。一年生の子どもの成長は著しく,目に見えて変化していきます。その都度,一番新しい子どもたちの様子を伝えます。さらに,季節の行事や地域の特色などを取り入れて,何を伝えるための学年便りなのかを再考することが改善につながります。
学校での様子は,子どもたちが家庭で話さない限り,保護者の方には伝わりません。また,子どもの発達段階での成長がわからず子育てに不安を感じ,悩んでいらっしゃる保護者の方も少なくありません。学年便りでは,相談内容を具体的に知らせるというより,その時期の子どもの成長の特徴を知らせ,「そんな時はこのように接しています」など指導の例として掲載します。保護者の方に好評です。
例えば「子どもが喧嘩をして泣いて帰ってきました。何を聞いても何も話してくれません。どのように接したらよいか悩んでいます。」とのご相談がありました。紙面には,次のように書きました。
一年生の子どもは,この時期になると自分が間違っていたことや悪かったという気持ちに気がつき自分で改めようとします。ですから,あえて大人からそれを指摘されなくても自分で解決できるのです。じっと見守っていてほしいだけなのですと。
多くの子どもたちと接して指導経験が豊富な先生には当たり前のことも,保護者の方には「不安」や「悩み」であることもあります。学年便りが保護者の方々との,より良い関係づくりとして役立つよう読み手を意識し,有意義な内容を工夫したいものです。
○子どもたちの日常での様子。できるようになってきたこと
○成長の時期に即した子どもへの接し方
○懇談会で話題になったこと
出席できなかった方々のために,学校と保護者,保護者同士が内容を共有することが重要です。
○季節のならわしや地域の行事など文化的な内容
最近では季節の行事への意識も薄れがちです。また,地域のことを知らない方も多く,毎回でなくとも季節や行事に応じて盛り込めるとよいでしょう。
○「最近思うこと」など,担任として考えていること