☆コラム 保護者から寄せられる言葉
入学して二週間が経ちました。子どもたちだけでなく保護者の方々も緊張と不安の日々でした。それを痛感するような声が寄せられてきました。そこに共通していることは,「せめて一年生の担任の先生ぐらいは,これぐらいしてほしい」との声。一年担任だからこそという思いは一年生の親の気持ちそのものです。
子どもたちは大きな期待もって入学してきたのです。それは保護者の方々も同様で,むしろ保護者の方の期待の方が大きいと考えます。提示した声はほんの一例です。批判や中傷ではなく,私たちの指導や授業改善への声として受け止めたいと考えます。私も含めて耳の痛い内容ですが,思い当たることがあれば一考して早めに改善することが,今後の信頼関係を築くことにつながります。この声が今日までの指導や支援・対応の改善に役立てば嬉しいです。
例1:連絡帳の返事は親の気持ちをくんで,丁寧に書いてほしいです。
風邪をひいたようなので,体調が悪ければ連絡をお願いします。と連絡帳に書きました。
ところが,先生からの返信はたった一言「いつもと同じでした」。
え,これだけ? あっけないほどの一言で,書かなければよかったとさえ思いました。元気な様子などもう少し書いてほしかったです。幼稚園と違うことも,先生が忙しいこともわかりますが,せめて一年生の先生はもう少し受け取る親の気持ちになってもらえたらと...。もっと丁寧な先生に当たりたかった。
例2:え,子どもの行動を見過ごすの? いじめにも同じ対応だったら不安です。
教科書が配られた時,隣の子どもがもっていた鉛筆でうちの子の教科書に大きく線を何本も書くなどいたずら書きをした。先生は気がついていないのか知らん顔。新しい教科書にいたずらされてしまい子どもの気持ちを考えるとかわいそう。見えるいたずらは親にもわかるけれど,見えないいたずらはいじめになりそうで,この先生で大丈夫か不安になりました。
例3:先生は公平が一番よね。○○ちゃんばかり声をかけていないで,うちの子にも声や目をかけて欲しいです。
初めての授業参観。期待して行ったけれど,うちの子どもは一度も声を出さなかった。せめて一回ぐらい声を聴きたかったです。同じお子さんが何回も指名されて嬉しそうに答えていました。それはそれでほほえましいと思いましたが,親としては複雑でした。お兄ちゃんの先生は一人ずつ順番にあてて,一言ずつ話させてくれました。本当にわずか一言だったけれど自分の子どもの一言は親にとっても大きいのです。子どもの自信にもつながるでしょう。
できないからこそ学校に来ているのに。誰にでも公平で一人一人への配慮をする先生に担任してもらいたかったです。