Q13.2年生の生活科の始め方がわかりません。
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Answer
子どもたちとの3ステップの対話で生活科開きをしましょう!
新しく2年生の担任になった先生方の中には、「2年生だから学校案内をさせなきゃ」と思い込んでいたり、「生活科って何から始めたらいいのかよくわからない」と悩んだりすることもあるかと思います。生活科では、子ども自身がやりたいことを見つけ、身近な対象と関わる中で、もっとやりたいことを探し、調べたり、表現したり、伝えたりする活動を多く行います。そこで、2年生の生活科開きとして、まず「やりたいことを見つける」ことからスタートしてみてはどうでしょうか。基本の活動は以下の3つです。1時間を取り十分に話し合うようにしましょう。
1 1年生の生活科の学習経験を尋ねる
1年生の学習では、栽培や飼育、学校探検、四季の活動、家庭生活に関わる活動などが、子どもから挙がることが多いでしょう。「もう一度秋祭りをやりたい」と楽しい思い出を語る子どももいる反面「虫が好きなんだけれど、飼えなかった」と心残りを伝える子どももいるでしょう。それを捉え、「では、これからやってみたい?」と問い返すことも、子どものやりたいことを見つけるためのサポートとなります。
2 2年生の生活科でやりたいことを尋ねる
2年生の教科書を開き、自由に眺める時間を取るとよいと思います。その後「2年生の生活科では何をやってみたいかな?」と尋ねてみましょう。1のような内容と共に、「町探検が面白そう」「今度は自分で好きな野菜を育ててみたい」「1年生に学校を教えてあげたい」などのやりたいことがたくさん出てくると思います。ちょっと無理かな、生活科の範囲ではないなと思う内容も、この時は取り置きします。「やりたいんだね」「できるかこれからみんなで考えようね」と、まずは受け止め、安心してやりたいことが伝えられるようにしましょう。
3 4月にやりたいことを話し合って選ぶ
たくさん出されたやりたいことを板書し、眺めながら「いっぺんにできないよね...」「どこから始めようか」と尋ねてみてください。多くの場合は「おもちゃ大会は材料がすぐ集まらないから後だね」「1年生に何かしてあげたいね」など、「すぐ始めること」と「準備がいること」を、子どもたちで考えることができます。それを年間計画とすりあわせ(これは大人サイドですが)4月にやることを決めましょう。
こうして、スタートから、やりたいことを見つけて、自分が学びの主体であることを体験できるような「2年生の生活科開き」の時間にできるとよいですね。
左:2年生でやりたいこと 右:1年生の生活科の経験