Q14.飼育単元で虫が苦手な子への支援の仕方がわかりません。
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Answer
安心してください。虫だけが、生きものではありません!協働的な学びをすすめましょう。
教科書によっては、虫を育てることを中心に進めていますね。虫が怖い、嫌い、触れない子が多く見られるようになりました。先生の中にも、虫はちょっと苦手という人も少なくないようです。苦手な原因としては、急に動く(跳ぶ)、噛む、挟む、見た目でしょうか。苦手な児童は、友達とチームを組んで協働的な学びを進めることもよいと思います。では、どのような動物(指導要領には動植物と記載されています)を飼育するのがよいのでしょうか。身近な環境に生育しているもの、安心して関われるもの、児童の手で管理ができるもの、成長の様子が捉えやすいものがよいとされています。
自然豊かな地域の学校では、さほど困ることはないと思われますが、自然の少ない地域においても、遠くまで捕りに行くのではなく、学校のプールやビオトープ、校庭のさまざまな樹木など、身近な自然に目を向けてみましょう。プールがあればヤゴなどの水生昆虫が、柑橘系の樹木にはアゲハの卵が見つかるかもしれません。ここに理科的な見方、考え方のとびらが開かれつつあるのです。校庭が一面舗装されていても、隅の土に小さな生きものたちが命を育んでいます。捕獲するときには、得意な友達の手を借りてもよいです。理科の先生にメダカの卵を分けていただくこともよいですね。苦手でも、毎日見る、餌を与えるなどの営みから、少しずつ責任感が芽生え(愛情も芽生えるとよいですね)、生きものの成長とともに自分自身の成長にも気付くことができると思います。なお外来生物の扱い方や、感染症、アレルギーへの配慮も忘れずに行いましょう。