Q19.家族単元はお手伝いをすすめる単元ですよね。
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Answer
漠然と「お手伝い」をすすめるのはやめましょう。
「え-、お母さんが入れてくれなかった!」という声が教室で聞かれませんか。忘れ物をした子どもが自分ですべきことを家族にやってもらってあたりまえと考えている証拠ですね。低学年の子どもは、自分の学習用具の準備さえも家の人にやってもらうことに何の疑問もないかもしれません。そんな学級で担任の先生が「じゃあ、今日の宿題は、おうちのお手伝いです。」と声をかけたら、やってもらうのがあたりまえの子どもが宿題をやろうとしても何をしたらいいかわからなくて家の人が用意してくれたお手伝いをやってくるなんてことになりそうです。
ではどうしたらいいでしょう。まずは、自分でできること、やっていることを教室で伝え合ってみます。すると友達が一人でやっているのに自分は当たり前にやってもらっていたことに気付く子どもが出てくるでしょう。そこで、自分でできそうなことをやってみようと働きかけます。数日してやったことを伝え合います。その時、自分が感じたことに加えて家族の人の様子や言われたことについて感じたことにも目を向けるように働きかけるとよいと思います。続けて取り組むことによって、できるようになる、できるようになることが増えるから楽しい、家の人に褒められるからうれしいなどの思いに気付くのではないでしょうか。
ただし、忘れてはならないことがあります。この学習は、保護者の協力なしには成り立ちません。直前ではなく、時間的な余裕をもって計画を伝えるとともに、家庭の個人情報には、十分配慮して学習を進めましょう。