カラーユニバーサルデザインと教科書
カラーユニバーサルデザイン(CUD)とは、「色」(Color)の「ユニバーサルデザイン」(Universal Design)のことです。
ヒトは、目の網膜にある視細胞によって色を感じとり、この視細胞の働き方によって色の見え方が異なります。
色の見え方の違いはいくつかのタイプ(色覚タイプ)に区分することができ、一般色覚者(C型)以外の色覚タイプの人を「色弱者」と呼びます。これは、配慮が不十分な社会・環境において情報弱者となりうることから、CUDO(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構)が提唱している呼び方です。
色弱者は、日本では男性の20人に1人、女性の数百人に1人の割合で存在します。例えば、40人学級で男女が同数であると仮定したとき、クラスに1人は色弱の児童・生徒が存在することになります。
色弱者であることは、目に見えるわけではないため第三者にはわかりません。 その上、色弱者本人が気づいていない(自覚していない)場合もあります。 社会経験の少ない子どもはなおさらのことで、例え気づいていたとしても、そのことを周囲に言い出せずに気おくれしてしまっているかもしれません。
教育出版の教科書は、
新しい考え方と柔軟な発想で、様々な色覚タイプの人にも見やすく使いやすい、カラーユニバーサルデザインに配慮した紙面
になっています。
教科書を通した学習において、色の見え方の違いによる支障が出ないように配慮しています。
教育出版は、CUDOが認定した「CUD検証認定団体」事業者です。
(2016年4月現在 民間企業としては日本唯一)
「CUD検証認定団体」とは、CUDOが実施しているCUD検証業務と同じ水準の業務を実施していると認定されている団体のことで、教育出版ではスタッフを揃え、教科書などのCUD業務を推進しています。