問題を自ら解決しながら,社会を創造していく力を育成する教科書の特色
小林宏己
早稲田大学・総合科学学術院教授
AI が進展していく社会においては,すでにある「正解」を求めるだけの学びではなく,新たな問題に柔軟な姿勢で取り組み,納得のいく見方・考え方を自分の頭で創り出す学びこそが必要とされます。
この社会科教科書は,人々が幸せに生きていくためには「どうなることがよいか」と子どもが粘り強く調べ,考え,意見を表明していくことができる過程を大切にしています。
多様な人々と対話を重ね,理解を深め合いながら,考えることをあきらめない子どもが育つことを期待します。
ぜひ本書を子ども自身が読んで活かせる探究ハンドブック,先生方の問題解決的な授業のファシリテーション・ガイドとしてご活用ください。
大石 学
東京学芸大学教授
こんにち,私たちは,大きな歴史的転換点を迎えています。
しかも,その転換は,急激かつ複雑です。
私たちは,自身の幸福とともに,社会をよりよい方向に発展させる役割を担っています。
本書は,平和・環境・人権など,現代社会の重要課題を踏まえ,具体的なテーマを通じて,子どもが主体的に,多様な資料やデータを収集・分析し,思考する態度を養うことをめざしています。
そして,この過程で,自ら考え,他の人の考えにも学びながら,より深く確かな解決に至る資質と能力が培われるよう,工夫をこらしました。
本書により,子ども一人一人が未来社会を構想し,そこに向かう意欲と力を身につけることを願ってやみません。
学習指導要領の主な改訂点
【全体】
(1)主体的・対話的で深い学びの実現。選択・判断,構想。
(2)児童や学校,地域の実態に基づいたカリキュラム・マネジメントの導入。
【第3学年】第3学年と第4学年を分割
(1)「身近な地域や市(区・町・村)の様子」は「市(区・町・村)」に重点を置く。
(2)「地域の安全を守る働き」(警察・消防)について学習。
(3)「市の様子の移り変わり」は,交通や公共施設,土地利用や人口,生活の道具などの時期による違いに着目して学習。
(4)地図帳を活用して学習。
【第4学年】
(1)「自然災害から人々を守る活動」で,地域の関係機関や人々の協力,災害に対する備えについて学習。
(2)県(都・道・府)内の文化財や年中行事について学習。
(3)「県(都・道・府)内の特色ある地域」で,「国際交流に取り組んでいる地域」を学習。
【第5学年】
(1)「我が国の産業と情報との関わり」を学習。
(2)我が国の固有の領土である竹島や北方領土,尖閣諸島について学習。
【第6学年】
配列を「政治→歴史→国際」に変更。
関連する教科書の特色
【全体】
(1)「特色1 主体的・対話的で深い学びの実現に活用できます」へ
(2)「特色4(4) 児童や学校,地域の実態に応じて柔軟に活用することのできる教科書」へ
【第3学年】
(1)~(4)「3年,4年の主な特色」へ
(3)「特色2(1) 実際に取り組みやすい「選択・判断」「構想」の活動を例示」へ
【第4学年】
(1)「 3年,4年の主な特色」へ
「特色2(1) 実際に取り組みやすい「選択・判断」「構想」の活動を例示」へ
(2)「特色2(3) 伝統や文化を理解し,尊重する態度を育む豊富な教材」へ
(3)「特色3(2) 人権の尊重・人類の平和的発展について理解を深め,考える」へ
【第5学年】
(1)「5年の主な特色(1) 日本の産業と国民の暮らしが大きく変わりつつある「今」の様子にダイナミックに迫る~販売・観光の事例を教材化した情報単元」へ
(2)「 5年の主な特色(2) 国土の範囲について多角的に考えることのできる資料」へ
【第6学年】
「 6年の主な特色」へ