中学校理科
Q6(1年):火成岩の種類と火成岩に含まれる主な鉱物の割合について
質問
教科書 p.190 の表2「火成岩の種類と火成岩に含まれる主な鉱物の割合」において,火山岩では左から「玄武岩」,「安山岩」,「流紋岩」,深成岩では左から「斑れい岩」,「閃緑岩」,「花こう岩」と並べてあるのはなぜですか?
回答
文献などによっては,「流紋岩」や「花こう岩」などの白っぽい岩石が左側に,「玄武岩」や「斑れい岩」などの黒っぽい岩石が右側に位置しているものもありますが,近年では,二酸化ケイ素(SiO2)を含む分量が少ない岩石(「玄武岩」や「斑れい岩」など)を左側に,多い岩石(「流紋岩」や「花こう岩」など)を右側に配置する文献が多く見られます。
これには,火成岩の多様性を説明するマグマの「結晶分化作用」などが関係しているようです。こういった背景から,教科書にあるように並べています。
【参考】
深成岩の特性とその見方 藤田 崇(大阪工業大学名誉教授)