朝からたくさんの連絡帳が届きます。短時間で適切な処理の仕方を知りたいのですが,どうすればよいですか。
【答え】
朝いちばんに目を通し,緊急性のある内容か,時間的余裕のある内容か,自分一人で対応する内容か,学年や管理職と相談する・すべき内容かなど,内容別に分類しましょう。特に緊急性のある内容は,学校組織を活用して即刻対応しましょう。
【なぜ】
欠席連絡とともに健康状態や家庭の事情,給食のアレルギー関連など,子どもたちの安全に関わる緊急性をもつ連絡もあります。例えば,給食で食べさせてはいけない食材がある場合や体育授業の見学など生命に関わること,家庭の事情で早退することなど,これらの内容は,朝のうちに担任が把握しておかなければならない内容です。危機管理上の重要な資料であることを意識して,朝のできるだけ早い時間に目を通しましょう。「早く適切な対応」が保護者の信頼につながります。
緊急性のない内容は,帰りの会や帰り支度中など,「隙間の時間」を普段から見つけておいて,そのときに書きます。子どもから目を離すことや離れることができないのが教師です。連絡帳を書くことは本当に神業とも思えることがあります。一日の流れの中で,「時間を見つけること」も教師力と言えるのではないかと考えます。
【方法】
食材関連などに関しては,給食関係者や管理職などに即刻連絡を取りましょう。その際正確に情報が伝わるよう,メモなど文字にすることが重要です,連絡帳をコピーして渡すのがよいと考えます。ただし,コピーの管理保存については,学校としての情報管理の方法に準じましょう。個人情報ですから,くれぐれも落としたり失くしたりしないよう気をつけましょう。
保護者の方が自分の不安を訴えてくる場合もあります。子育てに悩みは尽きません。書かれた内容に保護者が不安に思っていると感じたときは,「わかりました。一緒に考えましょう」など,保護者に寄り添う気持ちをできるだけ早く伝えることが大切です。連絡帳を書いたときから,ずっとそのことだけを思い続けている方もいます。教師が連絡帳を見たら,すぐ電話一本入れるだけでも,保護者の方は安心します。そのときは,質問内容に答えられなくてもよいのです。連絡帳を読んだこと,内容を把握し,解決に向けて考えていきますという「気持ち」を伝えるだけでよいのです。複雑な内容は,「会って話すこと」を原則とします。できるだけ早い時期に話し合いの場をもつことを連絡しましょう。