夏休み明け前にしておくことを教えてください。
【答え】
風通しのよさと,物を少なく,すっきり生活できる環境を整えます。
【なぜ】
子どもたちは初めての夏休みを過ごし,涼しく少人数の家庭での生活から,暑くて多くの人が一緒に生活する教室へと登校してきます。子どもたちの環境は一変し,初めての「お休み明け」を経験するのです。
子どもたちを迎える教室を見回すと,入学式から夏休みまでの期間,子どもたちの成長と共に教室の環境も変化し,棚やロッカーの上に学級図書や植物など物が置かれ,掲示物も増えています。人が生活していると,物が増えるのは自然な現象と言われていますが,ともするとそれらが窓際に置かれ,風の流れを妨げていることがあります。また,窓際でなくとも,多くの物が視界に入ると,それだけで「熱さ」を感じます。物をなくして,すっきりさせるとそれだけでも涼しく感じるものです。
また,子どもたちの成長と共に作文や観察記録などでは「書く」量も増えてきます。これまでと違う掲示計画が必要でしょう。掲示する場所の計画をする前に,片付けをしておくと今後の教室環境がより整えやすくなります。
【方法】
窓際にあるものは片付けて,窓を大きく開けられるようにします。掲示物があれば必要最小限にしましょう。棚やロッカーなど,移動できるものは風の通り道を考え移動します。
特に教師用の机やロッカーなどは,上に書類やもろもろの物が置いてある教室をよく見かけます。できるだけ引き出しなどにしまい,上には何も出さないぐらいのすっきり感を出しましょう。涼しい教室環境を整えるには,見えている物を少なくします。見た目のすっきり感は,涼しさを感じさせます。
そして,お休み明けの始業と共に子どもたちが大掃除をしますが,その前に,教師が清掃しておき清潔にしておくのは言うまでもありません。特に机や椅子はすぐに使うので,しっかり拭いておきましょう。子どもたちが登校する前に,清潔ですっきりした涼しい教室づくりをしましょう。
自分たちのために教室を整えてくれた先生。子どもと先生との信頼関係が更に強まることでしょう。