一日にしなければならないことが山積みです。運動会の練習など行事関係の連絡を子どもに伝え忘れることがあり,どうしてよいか困っています。
【答え】
その日一日の内容を一枚の紙に書き出しておきます。
【なぜ】
年度初めには書類を集める,手紙を配る,連絡帳の返事を書く,保護者への対応をするなど,学習指導だけでなくそれ以外にも多種多様な仕事があります。
入門期の子どもたちは学校生活での経験がまだないため,手紙を一枚配るにも何をどのようにするのかがわかりません。ですから他の学年と違い,教師が一から十まで間違いなく,細かいところまで考えて取り組まねばならないので,大変繁忙です。一つ滞ると,次々と問題が起きてきます。
例えば運動会の全体練習。うっかりしていると全校を待たせることになります。それだけでなく,学級の子どもたちから「頼りにならない先生」と信頼を失います。
子どもへの指導と自分自身の事務仕事など,全体を見通しておくことが重要なのです。
【方法】
一日の時間列にそって,その日一日分の内容を一枚の紙に表します。内容は子ども用と教師用に分けておきます。子どもへの指導は特に学年や全校など学級以外との関わりを忘れずに記入します。そして,子どもに伝ええなければならない内容は,詳細に記入しておくことがポイントです。
時間と場所を確認します。ここで大切なことは,学年内で確認し合うことです。学校では子どもたちの健康状態や天候などにより,やむを得ず当日に変更する場合があります。しかも,それが全員に伝わっていない項目があることが,混乱の原因になっている場合も少なくありません。時間がなければ,学年に関わらず隣の学級とだけでも確認し合っていると確実です。
教師用にはその日の事務処理(締め切りを確認します)や会議など,時間や場所,資料など動きを見通して,落ちの無いように書き込みます。前日の帰りまでに記入しておきます。明日は何があるのかを一目で俯瞰しておけるだけでも余裕が生まれます。出勤と同時に確認します。
教師の仕事は多種多様です。自分なりの一枚をつくって活用し,「信頼される先生」を目ざしましょう。