小学校生活
☆コラム 座席を見直して,相手意識を育てましょう。
入学して2か月が過ぎて学校生活にも慣れ,新しい友達や集団の在り方ができてきます。それは,子どもたち一人一人がそれぞれに育ってきているからです。
入学したての頃には見えなかった一人一人のよさや友達どうしの関わり,授業の核になるつぶやきをする子どもも見えてきているでしょう。
座席は授業において力をつけるうえで重要です。そろそろ今の座席を見直してみませんか。
友達どうしお互いの顔が見える,向かい合う形態をお勧めします。なぜなら,学習では教師の支援をもとに子どもどうしが互いにつぶやきを積み重ね,学び合い高め合い,力をつけるのです。ですから,いつまでも教師と子どもたちが対峙する座席の形態では,子どもたちは力を発揮しにくいのです。入学当初はまだ子どもたちのことがよく把握できていなかったため,全員が黒板に向く形態をとっていたかもしれません。しかし,そのままでは子どもの力を伸ばすことにつながりにくくもったいないと考えます。
お互いの顔が見えると,友達のがんばりを感じて自分もがんばろうと意欲がわきます。反対に集中していない姿を見えると,それではいけないなと気づき,自分の学習への取り組みを改めるきっかけにもなります。
何より友達の顔が見えることは嬉しいことです。自然と仲間意識も生まれます。教師との対峙での形態より緊張感も和らぎ,つぶやきやすくもなります。
そして,自分の思いを誰かに聴いてもらいたいという相手意識が生まれます。相手意識が生まれることで,つぶやきも,みんなに聴こえる声で話すようになるなど,他を意識するようになり今まで以上に力をつけることができます。
はじめは戸惑いもあると思いますが,子どもたちは新鮮な環境として楽しんでいます。「変われないのは,大人では?」と,感じています。