☆コラム これまでの指導を振り返り,夏休みまでの見通しをもちましょう。
6月に入り,水泳学習も始まり一日の時間の配分など,時間的にも工夫が必要になってきます。学習の進度は予定通りでしょうか。生活習慣の定着は進んでいますか。子どもどうしの関係は把握できていますか。
夏休み前までの学習や生活習慣の定着度を見通して,この2か月を計画的に進めましょう。
①学習進度
教科によって進度の違いがあると思います。遅れている教科は指導内容を精査し,指導計画を見直します。指導時間の配分など,指導書にとらわれ過ぎないで学級の実態に即して計画を立てましょう。子どもの実態により学年内でも進度のずれはあります。評価規準を子どもの姿で具体的に話し合い,共通理解して,指導内容のもれやぶれがないようにします。
②生活習慣の定着
約束や取り組みを見直し,子どもたちの育ちに即して必要ならば改善を図ります。そのままでよい内容は,内容を確認してさらなる定着を図ります。
例
・朝の会の取り組み
日直のスピーチの時間を増やして「話すこと・聞くこと」の力をつけることにつなげる。
・係活動での取り組み
「できるようになったこと」を共有して仕事内容を増やす,精査するなどして,活動を活性化する。係を見直して必要に応じて新しい係をつくる。
・準備や片付けの約束の見直し
学習用具の準備や片付けなどは,約束にそって滞りなくできているかを見直す。週明けや週末での準備・持ち返りなど曜日を決めてのサイクルは,約束が効果的に機能しているのかを見直し,実態を把握し変更や改善する。
・給食や掃除当番の活動への取り組み
運ぶ食器のサイクルや配膳の仕方,掃除の仕方や用具の片付けなど,協力して活動しているかを振り返り,変更や改善をする。
③子どもどうしの関係把握
一人一人が育ってくると,友達関係も変わってきます。子どもたちのよさを把握できているかを確認しましょう。意外と見えていないこともあります。掃除や給食などの当番活動での様子を見取ります。
どの子どももよいところを見つけてみんなの前で紹介するなど,誰もが学級で大切な一人であることを伝えます。そして,それを授業に生かします。
友達どうしの関係はお互いが認め合っているかを見取ります。一人一人が認められていると自分に自信がもてるので,人を羨んだりする気持ちも生まれません。しかし,誰でもうそをついたり,嫌なことを言ったりもします。そんな気持ちをもっているのは当然と考え,それを口に出さないことや,嫌なことよりよいことを考える,よいところを見つけるなど明るく前向きな気持ちを育てましょう。