新学習指導要領や学習評価など変化についていかなければと,自分自身が頑張らなければならないことが山積みです。子どもたちへの指導や配慮に落ち度がないかと常に不安です。
【答え】
大丈夫です。必ず,何とかなっていきますよ。
【なぜ】
「変わらなければ」と思うだけで,先生の思考や行動は変わってきているのです。何回もの改定に対する取り組みで大事なことは,先生方が意識を変えて新しいことに主体的に取り組む姿勢をもつことなのです。主体的に取り組む姿勢は,実践しようとする行動につながります。目の前の子どもたちと実践を通して,「ああこういうことね。」と,文字を理解として自分のものにすることでできてきます。
実践後に授業分析してみましょう。そこから,学習評価の観点への理解や子どもの姿における評価の形,何をどのように見取るのかが見えてきます。
意識を変えることそこから実践し振り返ること。子どもへの指導と類似していると思いませんか。既習事項を生かして新しいことを考える。授業中の子どもの姿です。先生方も同じです。ここまで子どもたちを見取り授業を積み重ねてきているのです。今までのところから少し視点を変え,見方を広げると考えましょう。怖いことはありません。子どもに直接向き合う授業者として,自信をもって実践を積み上げて理解を深めてください。必ず見えてきます。スピード感が重要です。一週間など期間を決めてすぐに取り組みましょう。
意識すると情報は自然に飛び込んできます。その情報とは知識や理解を指すだけでなく,どのように考えたらよいのかのヒントが含まれています。重要なところはここです。意識しているとヒントに気づくことができるのです。紙面にある文字を読むと文字上の理解はできますが,理解を深め具体的に指導につなげることができるでしょうか。私には難しかったです。
今回,学習評価の授業実践や授業づくりについての執筆の機会をいただき,2冊の本で音楽科を担当しました。もちろん改定前から研究研修会への参画により研究は重ねています。しかしながら,内容は理解できても実際に授業における実戦では,迷うというより,わからないことが多々ありました。
特に音楽科の場合は,他の教科に比べ評価の3観点への整理が難題でした。考えていても仕方ありません。授業は毎日あります。事前に考えていてもうまくいかないため気持ちが下降。そこで授業後に授業分析をしてそこから整理し思考に結び付けることにしてみました。違うかな? と,立ち止まり,また考えなおす。さらに実践して分析してを繰り返し,理解を深め実践に結び付けていきました。
毎日5・6時間授業をして子どもの姿を実感できる先生方。これ以上の研修はありません。自信をもって実践分析を繰り返して力をつけていきましょう。