小学校生活
遠足や見学など,校外学習の機会が増えてきました。安全に気をつけて,楽しく活動するには,どのような指導が必要ですか。
【答え】
事前指導と,当日の指導との両面から考えます。
安全に活動し怪我なく帰校するには,安全な歩き方の指導が重要です。事前に実際の場面を想定して約束をつくり,練習しておきましょう。
【なぜ】
危機意識をもてないのが子どもです。特に校外では,気持ちも高ぶり,いつもと違った行動をしがちです。しかも1年生は,自分のことしか見えていません。「人に迷惑をかけないこと」に対する気づきも,意識もまだもっていないのです。
具体的な指導を通して,危機意識や公共マナーを育てることが指導のカギです。
【方法】
横断する場合には,横断前と横断中,そして横断後の指導が必要です。特に横断後,どこにどのように並ぶのかの指導がされていないことが多くみられます。
教師が一緒に横断できるときは,渡り終えた子どもに並ぶ場所がわかるよう,手を高く挙げ「ここに並びます。」など合図を示しましょう。声だけでは,子どもには聞き取りにくく,わかりにくいものです。言葉と動作の両方で合図しましょう。
<信号機のある場所で,教師が一人で横断させなければならない場合>
学級の全員ができるだけ一回で横断することができるようにしましょう。学級が分断してしまうと,教師の目が届きにくくなり,安全確保が難しくなります。1回で渡りきれば,掌握しやすく安全面でも安心です。
約束(1)
「全員一緒に1回で渡ります。」
「列を崩して,前に詰めましょう。」
「先生の合図の後,前をよく見て渡ります。」
「渡り終わったら,先生の前に元通りに並びます。」
<教師が横断指導をしながら,子どもだけを渡らせる場合>
歩いている時と同じ並び方で横断させます。先頭の子どもには渡った後,「どこで」「どのように」待つのかを具体的に知らせておきます。
約束(2)
先頭の子どもに
「渡り終わったら,あそこに見える郵便ポストの前で止まって待っていてね。」
その他の子どもたちに
「先頭の友達が止まったら,右側によって並んで待っていてね。」