小学校生活
年度末のこの時期にこそ,子どもどうしが,互いの成長を感じることができるような活動をしたいと思います。
【答え】
一人ひとりの成長「よいところ」を紹介しましょう。
【なぜ】
入学してからこの一年間で,できるようになったことや育ったことが,たくさんあると思います。入門期からのこの一年間は特に成長が著しく,先生方には,その成長が目に見えて感じられることと思われます。しかし,子どもたちは,自分の成長に気づいたり,意識したりすることは,まだできません。
「こんなにできるようになった」など自分の成長を感じることができれば,学校生活や学習への意欲は,ますます高まります。
さらに,一人ひとり誰もが成長し,よいところがあることがわかると,互いに認め合う心も生まれます。
一人ひとりのよいところを全員の前で紹介しましょう。
【方法】
子どもの成長は,気づきにくいところ,見えにくいところに着目してみましょう。誰もが見過ごしてしまうところこそ,見つけて紹介する価値があるのです。誰も気づかなかった,見えていなかったところを紹介すると,子どもたちは,自分のことをこんなに見ていてくれたと喜びを感じます。
例えば,掃除当番など意外と見過ごしてしまうこんなところに,成長が見られます。
- ゴミ捨てや汚れのひどいところ,汚いと感じるところを嫌がらずに進んできれいにしようとする,声をかければ最後まで掃除をする子ども。
- 雑巾や箒など用具の後始末まで,指導すればきちんとやりきろうとする子ども。
- 友達がこぼした給食のおかずや牛乳を,何とかきれいにしようとする子ども。
- 出入り口のドアのレールなど一度指導したらそこを忘れずにきれいにしようとやりきる子ども
掃除当番など当番活動も学習同様,真面目に取り組むよう指導しますが,実際には見ていないところで気を抜いて,掃除をしていないこともあります。それが子どもです。声をかければすぐ掃除を続けるなど,おおむね取り組んでいればよいと考えます。その中から成長を見つけていきましょう。