小学校生活
夏休みの宿題の内容を考えています。どのようなことに気をつけたらよいですか。
【答え】
練習を中心とした内容を取り入れると,学習の定着に役立ちます。
【なぜ】
夏休みの宿題は,学校により取り組み方に違いがあります。長期のお休みにしかできない体験など,家庭で課題を考え取り組む学習を中心にする学校もあります。
入門期は,夏休み前までに多くの学習内容があります。生活での学びも多く,学習内容の定着を図るための時間は,十分とは言えないと感じています。書字や音読,計算などが中心ですから,繰り返し練習すれば誰にでもできるようになります。
しかし,曖昧な理解や小さな勘違いにより,「自分はできない」と感じている子どももいます。このままでは,今後の学習への意欲は高まりません。
これまでに学習してきたことの復習を中心に,家庭で繰り返しできるような問題を用意することが,力を伸ばすことにつながると考えます。
【方法】
問題数を多くする必要はありません。力をつけるためには,同じ問題に繰り返し取り組み,「できたを実感させること」が大切なのです。10問の計算問題なら,まず時間をかけても全問正解を目指します。次にできるだけ短い時間でできるように取り組みます。同じ問題ですから,答えを覚えてしまうかもしれません。それでもよいのです。できた実感が重要なのですから。
音読では,お家の方と交代で読むなど少しずつ読む量を増やすようにします。特に一字ずつ文字を読んでいる子どもには,言葉のまとまりを捉えて読むことができるように同じ話を繰り返し読むようにします。学習した教材文を中心にするとよいでしょう。音読カードを工夫して毎日読むことができるようにしましょう。
算数の問題には,答えをつけておくことも忘れないようにします。たとえ簡単な問題でもお家の方にお願いするのですから,負担を軽減する配慮が必要です。