夏季休暇の思い出を今後に生かす有意義なものにするための工夫を知りたいです。
【答え】
自分の好きなことに時間をかけ,何か一つ「形」にしておきましょう。
【なぜ】
結果を形にすることで「やった感」がもてます。子どもだけでなく大人でも,自分が何かをやり遂げたという達成感は,モチベーションを上げてくれます。できたという達成感は満足感を生み,その後のエネルギーになります。
普段一番難しいと感じていることは,自分をその気にさせることです。私はなかなかその気になれずなかなか始められない怠け者です。自分をその気にさせることができれば,仕事も生活も今より向上すると感じています。そのためには,その気にさせてくれる「形」が必要なのです。
例えば旅行。写真をたくさん撮ったとしても,その後プリントアウトしたり,旅行日記としてまとめたりするなどしていますか。「そうしたい」気持ちはあっても,行ってくるだけで精一杯かもしれません。でも楽しかった記憶を継続させるとその後の生活に生かせるのです。なぜなら,できたという実感や達成感は時間が経つと感覚が薄れてしまいますが,形にしておくと目にするたびにその時の感覚がよみがえり,エネルギーとして持続させることができるからです。
【方法】
旅行中などその時々にまとめていくことが,臨場感あるまとめにできます。
旅行後にまとめを創るのは気持ちも時間も難しい。それよりも旅行中につくるのが有効なのです。時間も10分ぐらいにします。「短時間で一気に」が継続・成功の秘訣です。その時の感情を吹き出しでメモにするなど,生きた記録を心がけます。
写真などのスペースは初めから構成を決めておくか,とりあえず開けておくなど気楽に構成して作りましょう。
後で見返して一番楽しいのは自分のメモ書きです。その時の気持ちや感情を一言メモり,それをそのまま使いましょう。書き直しはNG。書き直すとその時の感覚が第三者的になり,一般的なものになってしまいます。自分だけの自分のためのまとめであり生の声が一番なのです。
市販されている旅行用の手帳もあります。夏休みの宿題感覚で自由に形にして,夏休み明けのエネルギーにしましょう。
楽しい気持ち,豊かな気持ちは子どもたちへのゆとりとして返っていくと考えます。