小学校生活
みんなに聴こえる声の大きさで話す指導をしていますが,言葉そのものがよく聞こえない子どももいて気になります。
【答え】
「口は縦にあく」ことを意識させると,声と発音が明確になります。
【なぜ】
最近子どもたちの口の動きが気になっています。話す時にあまり口を開けない子どもです。特に口形が変わらないことが気になります。小さい声でも口を開けることで,言葉は聞こえやすくなります。開け方が大切です。口形が縦長になるように開けます。子どもたちにはエクレア(を縦にした口形)の口など身近な食べ物をイメージするような指導をしています。口は下顎しか動きませんから,口の中が広がり,ちょうどトンネルやお風呂のように口内が大きくなり響きやすくなるからです。
「あ」の発音は,言葉の発音の基本と言っても過言ではありません。きちんと指導しておくと,話すこと読むこと,歌うことや演じることなど表現での力をつけることにつながります。口は「縦に開けること」を意識させましょう。
【方法】
「あ」の発音の指導を思い出してみましょう。子どもは上に向かって口を開け,「あ」といいます。「あ」と声を出すことだけで「できた」と思ってしまいます。ですから,その時の口の形は全体に上向きで丸くなっています。この口形では発音が曖昧になってしまいます。
口は下顎を下げて縦長に開けます。この「口を縦に開ける」指導をしていくと声も出しやすく,話す時にも口形を意識するので発音が明確になってきます。
一年生での指導は,学びの基本となることが多々あります。小さなことも丁寧に指導することが今後の力をつけるために大切だと考えます。