2年生のノート指導に困っています。あちらこちらに書く,あれこれ書くなど,どこに何を書くのかの指導はしていますが,うまくいきません。
【答え】
板書を見直しましょう。そして「何を書かせるのか」を考えましょう。
【なぜ】
ノート指導とは「どこに」「何を」「どのように」書くのか,ノートの書き方を通して学びの履歴をつくる大切さを指導することです。
ノートの書き方を学習する子どもにとってお手本は「板書」です。板書は子どもの思考の流れを整理し,記録していく学習の履歴そのものです。
板書を見ることで子どもは,「今日はこのようなことを目指して学習し,こんなことがわかった」その学びを視覚化して学習の満足を実感します。そして記録しておくことは大切なことだと気づき,自分もつくろうと思い始めます。
ですから「どの位置に」「何を」「どのように」書いていくのか板書は子どものノートづくりにとって重要な鍵となるのです。もちろん板書の通りにすべてを書くのではありませんが,学習を整理していくその過程を見続けることで「何を」「どのように整理して書くのか」その書き方を学び,その大切さ認識していくのです。板書の意味を考え,大切にする意識をもちましょう。
【方法】
さあ大事なことはここからです。子どもたちに何を書かせるのかを考えておくことが重要なのです。板書は焦点化し,読み返した時に何を学習したのかがわかるよう,計画的に取り組みます。そこから子どものノートに必要な言葉,数字など簡単な内容を決めます。どこに書くのかは約束をつくっておきます。
書くことが楽しくなってきているこの時期には何でも書こうとしますが,書くことへの苦手意識や面倒に感じ,書きたくない子どももいます。ですから,どの子どもにも無理なく書くことのできる内容を精選しておくことが重要なのです。何を書くのか,学年が進むと書く内容を自分で判断し,追記も増えます。しかし,今の時期ではその判断は難しいのです。
板書が決まると,授業がグッと締まります。子どものノートは板書の鏡ととらえ,大切さを認識して取り組みましょう。