小学校生活
☆コラム 自分が質問していても,答えている友達の話は聞かない。発信だけの子どもの指導に困っています。
学級活動の話し合いなども含め,伝え合い,高め合う姿が多くみられるようになりました。しかし気になるのは,「発言多く,聞くこと少ない」実態です。
考えを述べたり,友達の考えに質問したりする姿が中心で,自分の意見ばかりを発信することだけに意識がはたらき,相手の話を聞くことは十分ではないと感じます。
聞くことの指導を大切にしている学校ではこのような姿はありませんが,残念ながら,話型の通りに話すなどの指導が重点化され,話の内容や友達に伝える意識,そして友達の考えを聞く姿勢などへの指導が弱い気がしてなりません。
聞くことはすべての基盤であり,聞くことができるからこそ,相手に伝わるように話すことができるのです。つまり話すとは相手に伝わることであり,相手に受け止めてもらうことです。聞き手としての意識が高まり,聞く力がつくと,話し手としての力も高まります。
「聞き上手」という言葉。いま学校ではあまり聞かなくなりました。むしろ話すことだけが注目されていて,「話すこと・聞くこと」のはずが,話すことが独立しているようにさえ感じるのです。
今なら間に合います。年度末に向け今一度,聞く指導に意識を向け,聞く力をつているか,見直してみましょう。