小学校生活
言葉が少なく表現の広がりが生まれません。特に五感を表す言葉が苦手です。
【答え】
五感を表現する言葉を中心に「言葉集め」をしましょう。
【なぜ】
五感を表す言葉は,五感を働かせることから生まれます。五感を働かせると身の回りのことや物への見方や感覚を広げることができます。しかし言葉を知らないと,知っている言葉で表現していることだけにとどまり,その結果,せっかく感じた気づきや感覚が広がらず「いつものまま」になり言葉の力はついていきません。当然「いつものまま」では子どもは学習して力がついた実感が得られず,学びの意欲も高まりません。
「これくらいは知っている」という思い込みで指導していては十分な指導とは言えません。知らないから学校へきているのですから,知らないことを知り今までより「知っていること」を増やすことが指導なのです。
学習するとはどのような意味なのかを問い直して,丁寧に指導に取り組みましょう。
【方法】
- まず,言葉を集めます。
教科に限らず子どもたちの書いた言葉すべてから集めます。
話す言葉は勿論,読んだ本で見つけた言葉など,身の回り全体から集めます。
家庭での言葉集めも有効です。環境が変わると言葉も変わりますから。 - 次に,集めた言葉を五感で分類します。
- そして,教室内の見やすく手の届くところに掲示します。
- ここが重要です。追記しながら年度末まで,継続して活用します。
言葉を集める →使う →追記する →使う
この循環が言葉への関心や力を高めます。