天候不順のためなのか,登校を渋る子どもが増えてきました。どのような指導が大切ですか。
【答え】
体調不良なのか,登校への不安を感じているのかを見極めて指導に取り組みます。
【なぜ】
最近では天候が不順なため,大人でも体調不良を訴える人が増えています。特に子どもは,病気ではなくてもなんとなく体調が思わしくないと,家庭から離れることに不安を感じ,登校を渋ることがあります。本当に体調が悪いのかご家庭と連絡を密にして,適切な対応をしていくことが大切です。
体調に関係なく登校を嫌がるのもこの時期です。字が読めないなど思っていたよりも学習を難しく感じ不安をおぼえたり,学級内での自分の居場所に戸惑いを感じたりなど,理由は多様です。子ども自身に聴いても理由がはっきりしているわけではなく,なんとなく行きたくないということもあります。
更にこの時期には友達関係も入学直後とは変わってきます。これまでは,入学前の幼稚園や保育園などの友達と一緒に行動することが多くありましたが,夏休み前になってくると,今いる新しい環境での友達関係をつくり始めるのです。新しい友達関係を楽しめる子どももいれば,うまくなじめない子どももいるのです。
このように登校を渋る理由はさまざまです。保護者の方ともよく話し合うなど,理由をよく見極めて指導に取り組みましょう。
【方法】
子どもの気持ちに向き合うことが大切です。そのためには,日頃の子どもの様子を知っておくことが重要になります。例えば誰と仲良くしているか。仲良しの友達はいるか。休み時間は友達と遊べているか。一人でいることが多くなっていないか。給食は喜んで食べているか。など,日常から子どもの様子を記録しておくことが指導に役立ちます。記録していなければ今からでも始めましょう。
保護者の方に友達関係などを聞くことも大切です。家庭で学校の話をしている中に理由が見えてくることもあります。子どもに聴く場合には,あまり突きつめて聴かないようにしましょう。むしろ表情から感じ取るくらいの気持ちで接しましょう。
特に気になる理由が見あたらない場合には,無理に登校させずに家庭でゆっくり過ごさせるのも一つの方法です。ただし,遊び中心にならないよう,お家の方にお願いしておきましょう。