厚手の上着など着ているものも厚くなり,教室が狭く感じます。子どもたちの荷物も増えて雑然としているだけでなく,安全面でも気になります。どのように解決するとよいですか。
【答え】
机の中やロッカーの中にあるものを今一度,整理しましょう。
【なぜ】
特に机の中には,汚れたハンカチや脱いだ靴下の片方,鉛筆削りのかす,使い終わったティッシュなどが入っていることがあります。折り紙なども使い終わったものや,余分に持ってきたものなどが散らばっていることもあります。数を決めておく,使い終わった折り紙は持って帰るなど約束を決めておいても,その通りできないのが1年生です。
また,毎週金曜日の帰りの会には,机の中にあるものを全部出して掃除する,使い終わったものは持ち帰るなど,工夫して繰り返し指導を重ねていると思います。
学習用具も増え,当然のように持ち物も増えてきます。子どもには,毎日使うもの,数日後までに使うもの,いつか使うものの分類はできません。しかし,図工で使う材料なども含め,机の中はいっぱいになり,机の横にかけ,床に散らばる。などよく見る教室の風景です。同じようにロッカーにも荷物があふれていませんか。
身の回りのことを始め,一つのことが一人ひとりの力としてついていくには,長い時間がかかります。そして,繰り返し取り組むことが指導の鍵です。
季節により周りの環境が変わることを学習していますから,自分たちの生活も季節によりそのあり方を見直し工夫していくことを指導していくことが大切です。学習が生活に生きることが教育の目指すところです。
【方法】
持ち帰る,捨てる,教師に提出するなど分類をして整理します。
特に捨てる判断は,大人にも難しい。使い終わったものは捨てることなど「何を捨てるのか」を具体的に示すと捨てやすくなります。
そして,整理整頓後は,必ず先生が点検をしましょう。使いやすくできているか,困っていることはないかなど,子どもの取り組みを褒めながら,点検します。これからもがんばる気持ちがもてるような,声がけをしましょう。
「なかまわけ」を合い言葉に取り組むと,指導が入りやすくなります。何か合図のようなことを工夫して,楽しく取り組めるようにしていきたいですね。
厚手の上着は廊下にかけるようにしましょう。椅子の背にかけると,椅子から立つときに上着が引っ掛かり活動に支障が出ます。また,緊急時の避難にも危険を感じます。気をつけたいことです。