小学校生活
「名前を呼んで」と子どもから言われました。苗字で呼んでいますが何か問題があるのでしょうか。
【答え】
時には,苗字と名前で呼びましょう。名前まで呼ぶことで,その子になるのです。
【なぜ】
幼稚園や保育園では,○○ちゃんなど名前や愛称で呼ばれることが多く,苗字で呼ばれることに慣れていません。堅い話ですが苗字はその家の呼称であり,個人をさす名前です。
昨日まで名前で呼ばれていたのに今日からいきなり苗字で呼ばれても,「自分」とは受け止めにくいのです。「先生はお友達ではありません」の項とは相反するように思えますが,呼び名は自分を自覚し友達にも覚えてもらえる,何よりも先生との距離が縮まると感じるのです。
【方法】
苗字と名前。いわゆる「フルネーム」で呼んであげましょう。出席をとるときと同じですね。子どもが自分の名前を書くときにも,苗字と名前の両方を書くように指導しますから。
学校生活に慣れてきたら,「今日からは苗字だけで呼びますよ」など声をかけて変更していけばよいでしょう。ただ名前を書かせるときには,必ず苗字と名前の両方を書くようにします。社会では両方書きますから,指導するときには社会でのことをゴールに考え,指導の方向を見極めましょう。