小学校生活
給食指導で気になっていることがあります。食べる量が少ない子どもがいて,どのように指導したらよいのか迷っています。
【答え】
量が少ない理由を把握しましょう。
【なぜ】(【方法】)
食べる量は一人一人違います。日によっても違います。まずは,子どもにとって健康上に問題があるかを確認します。健康上の問題については栄養教諭,養護教諭や家庭と連携して考えましょう。それ以外の理由の場合は指導として考えます。
食べる量が少ない原因を考えましょう。例えば
①食が細く家庭でもあまり食べないが健康上問題はない。
②好き嫌いによる。
③食べるのに時間がかかる。
④アレルギーではないが,心的に体調不良を感じる食べ物がある。
原因はいくつか考えられますが,基本的に食べることは生きること。そして,楽しいことです。一年生は入学してこの時期になれば環境にもなじんできますから,入学当初より食べる量も増えてきていることでしょう。しかし,子どもの食事量は,一人一人本当に違いがあります。大人から見ると心配するほど少なくても,元気に活動していれば問題ありません。ご飯の量がほんの少し増えただけでもその子どもにとっては,食事量は増えていて成長しているのです。
好き嫌いがあったり,おやつは食べるが食事量は少なかったりなどの場合は,家庭と連携して指導します。しかし,体質的など個人差による場合には,長い目で見守りましょう。食べさせることは大切ですが,無理に食べさせることは指導ではないと考えます。