休み時間に外へ出ない子どもがいます。「子どもは元気に外遊び」が私の子どもの頃でした。今の子どもにとっての休み時間について,気になっています。
【答え】
休み時間の意味を考え直しましょう。
【なぜ】
休み時間は心と体を休めるだけでなく,気持ちを落ち着かせることもその目的と考えます。
最近の子どもを見ていて気づくと思いますが,大きな音や大勢の声に囲まれることに対し「疲れ」を感じる子どももいます。家庭の環境には違いがあり,必ずしも皆が皆にぎやかな環境を好むわけではありません。
大人も同じですが,子どもたちを取り巻く環境が常に音や声に囲まれていませんか。学校としての取り組みで健康を考え,休み時間の運動に取り組んでいる学校もありますが,今の時代の子どもたちの環境とその実態を考えてみることが,「子どもに寄り添い適切な指導を行うことのできる教師」ではと考えます。
自分が居心地のよい場所でほっとでき,気持ちが落ち着くとその後の学習に集中して力をつけることができます。
友達関係においても気持ちが落ち着いていれば,些細なことに過敏に反応し言い争い,喧嘩に発展することなども少なくなるでしょう。
時代は,急速に変化しその速さは過剰にさえ感じます。したがって,子どもを取り巻く環境も大きく変化しています。子どもの心も繊細になり,傷つきやすく折れやすくもなっています。
たかが休み時間ではなく,子どもが落ち着いて自分を保てる大切な時間として,考え方を見直し,丁寧に子どもに向き合いたいと考えます。
【方法】
休み時間に対する考え方は,児童指導などにより約束を決めていることでしょう。これまでの考え方にとどまらず,子どもの実態を見取り,話題化して見直すことが重要だと考えます。
学年により実態が違いますから,発達段階での必要な内容=身体の発達や心の成長・安定等を考慮すると,養護教諭や栄養教諭等との連携も必要でしょう。健康は心と体の両輪ですから。
しつこいようですが,時代の変化に敏感になり,今までどおりでは通用しないことが増えてきていることに気づく教師になりたいと考えます。