小学校生活
気がつくと,いつも同じ子どもが手をつないできます。このままでよいのか迷っています。
【答え】
「先生はみんなの先生」。全員の安全や安心のために,両手はあけておきましょう。
【なぜ】
子どもが手をつないでくるには,いくつもの原因があります。大人と手をつなぐことが習慣化している子どももいますが,入門期には不安を感じている,先生を独り占めしたいなど,一年生特有の理由があります。
その実態に即して指導や支援を工夫しますが,先生は全員を見守り安全を確保する仕事があります。いつでもどこでも子どもの安全のため,瞬時に行動できるように両手をあけておく必要があります。
「先生はみんなの先生」であることを意識づけると共に,友達と行動することの素晴らしさを実感できるよう友達づくりへの支援をしましょう。
【方法】
不安を感じている子どもには,手をつなぐことは安心への一歩になります。つなぐ時間を徐々に短くするなど,様子を見ながら友達の中に入れるよう支援します。特に先生を独り占めしたがるのも入門期の子どもの特徴です。
先生にかわいがられていることを実感したい,自分だけを見て欲しいなど,その気持ちや行動はまだまだ幼児期のままです。先生は「あなたのことが大好きですよ」と実感できるようにすると共に,学級のみんなのことが大好きで大切に思っていることを知らせましょう。一人一人が自分に注がれる愛情を感じられれば,安心して先生を取り合うこともなくなります。先生は常に公平であることが大切です。子どもからの信頼につながるからです。