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胴は花梨を使い,4面別々に加工し,膠で張り合わせます。胴は木目が美しく出るよう,原木の外側が胴の外側になるように加工されます。また,内側には綾杉と言う波型の切込みを入れます。
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棹は「延棹」(一本でできている)と「継棹」に分けられます。今日では三つ折れ(3本をつなぐ)が一般的です。胴に近い方から下棹,中棹,上棹と言い,一本の木から切り分けて作られます。各部分は特殊なホゾ組みによってつなぎ合わせますが,このような構造の楽器は世界的にみても他に類を見ないと思います。なお,原木の芯の部分が一の弦,外側の部分が三の弦になるよう配慮されます。それは三の弦が使用頻度が高いため擦り減りが激しく,木目の詰った堅い部分を当てるからです。なお,棹は砥石(普通は2種)で磨き,最後に椿油で仕上げます。塗料等は一切使いません。 |
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上棹には「天神」(糸巻きのある部分)が接続され,座金を組込み,「糸巻」を差し込みます。下棹には「中子(なかご)」(胴につながる部分)が接続され,中子は胴の中を貫通して胴と棹をしっかり固定します。
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皮については,猫は腹側を,犬は背中側を使い,脂肪やアクを十分に抜いて伸ばし,特殊な工具を用いて破ける一歩手前まで,パンパンに張ります。接着剤はもち米の糊を用い,合成接着剤は使いません。 |
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弦,撥,駒,根緒,指掛け等はそれぞれ専門の業者が作ります。
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※ 普通は殆どの部分の製作が専門化されており,全体を一人の職人が仕上げることは一般的にはありません。
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