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構え方(正しい姿勢)
座奏と椅子に腰掛けて演奏する場合とがあります。椅子に掛ける場合は浅く腰掛け,背もたれにもたれ掛からないよう気をつけてください。胴を右太ももの中央に乗せ,床に対して直角にならず,自分の体側にやや寝かせます。そして二弦の糸巻きが耳の高さにくるように斜めに構えます。
撥を持った右腕を胴掛けの上に乗せ,しっかり押さえるような感じにすると全体が安定します。指掛けを嵌めた左手は棹の下から軽く添え,人差し指(T),中指(U),薬指(V)の3本を使って勘所を押さえます。爪を立て肉の部分を添えるような感じで弦を押さえます。手首を曲げず,親指と人差し指の間に棹を置くようにします。棹を握ったり,手の平で棹を支えたりはしないよう,十分に気をつけてください。3本の指は常に棹に向かって柔らかく曲げておき,真っ直ぐに伸びないように気をつけてください。
撥の持ち方と使い方
人差し指・中指・薬指を揃え,薬指と小指の間に撥を挟み,最後に親指を添えて全体を安定させます。撥を持った腕を胴の上に乗せ,手首を支点にして撥先が弧を描くような感じで弾きます。弦を弾いた後,撥は皮も打ちます。これが三味線独特の奏法であり,弦楽器としての音の他に打楽器としての効果も同時に表現します。撥先が弦に対して直角に当たるようにします。また,胴に貼ってある撥皮に正確に当たる位置で弾いてください。
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