小学校理科
理科教育Q&AQ1:(5年)溶解度の学習について
理科の授業で行う観察・実験についてのご質問や,教科書の記述に関するご質問など,よくお問い合わせのある内容を次に紹介します。
Q1:(5年)溶解度の学習について
5年「物のとけ方」で,温度による溶解度の違いを学習するのに,どのような物質を使えばよいでしょうか。
A1:食塩とミョウバンをおすすめします。
物質の水への溶け方を学習する単元では,温度によって溶解度があまり変化しない溶質に食塩を,温度によって溶解度が大きく変化する溶質にホウ酸を,それぞれ使った実践例が多く見られました。
しかし,ホウ酸は,ゴキブリ駆除に使われるように,毒性が強く,「さわったら必ず手を洗う」とか「決してなめてはいけない」といった安全面 での注意が必要になります。
そこで,温度によって溶解度が大きく変化する溶質には,ミョウバンを用いるとよいと思います。ミョウバンは,安全でたいへん扱いやすい物質です。また,大きな正八面 体の結晶が得られるのも魅力です。実際に購入する際には,結晶水がついたミョウバン(普通 のミョウバン)を注文してください。無水ミョウバン(焼きミョウバン)は,水に入れると白濁してしまいます。