小学校理科
理科教育Q&AQ3:(6年)種いもの植え方について
Q3:(6年)種いもの植え方について
ジャガイモの種いもは,農家では切って植えるのが一般的だと聞きましたが,そのまま植えてもよいのでしょうか。
A3:切って植える必要はないと思います。
ジャガイモを栽培している農家では,収穫量を上げるためにジャガイモを切って植えています。しかし,児童の立場からすれば,これまでホウセンカやヘチマの種を1個ずつ植えている経験があるので,いもを丸ごと植えたほうが自然であると考えます。つまり,実際の授業では,敢えて切る必然性はありません。また,児童には,大きいいもを育てるためには大きい種いもを植えたほうがよいという考えや,切ると死んでしまうという考えもあります。
また,切ったいもは,切り口から腐ったり,土の中の病原菌によって病気になりやすいため,切断面 に灰をつけたり,切ったいもを日かげに2~3日置いて乾かし,薄い皮が切り口をおおってから植えることが必要です。そのような作業を組み込むよりも,1個の種いもから新しいいもがどれくらいできるかという観点を大切にしていきたいと思います。
なお,種いもの植えつけ時期は,いもの育ちを考慮しますと,寒冷地を除いて,5年生の3学期中に終えておく必要があります。5年生ご担当の先生は,その点ご留意願います。