小学校生活
気になる子どもシリーズ「一人一人をよく見て指導を考えるには,どうすればよいですか。
初任の先生からのご相談です。
「年度初めは学級をまとめることに精いっぱいで,集団としての指導だけで満足してしまっていました。しかし,最近一人一人に目が行くようになり,それぞれの子どもの姿の違いに『個を育てること』の難しさを実感しました。『これではいけない』と感じてはいるものの,どのように指導すると解決するのか,悩んでいます。」 |
「一人一人をよく見て指導を考える」とわかっていても,実際には一人一人の課題を見取ることは難しいものです。子どもの「何を」「どのように」見取れば適切な指導に結びつくのかは,経験の長さが問われることもあります。しかし,必ずしも多くの実践や経験がよりよい指導に結びつくとは考えていません。
なぜなら,子どもへの愛情とその幸せの実現のためにどのような力をつけることが重要なのかを考えることは,経験の長さに関わらず,真剣に考え真摯に向き合う姿勢が基盤であると考えるからです。
そこで,子どものどのような姿に気づくことが指導に結びつくのか。そのポイントを考えることにしました。子どもの具体的な姿から,その原因や課題,指導の方法などについて,子どもの10の姿を例に考えます。
《○○の子どもってどんな子ども?気になる子ども10の姿》
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1. いつも黙って座って静かにしているのに,学習効果が上がらない子ども
4. 体操着の着替えなど,衣服の脱ぎ着や仕度にすごく時間がかかる子ども
7. 「ドリルがない」「教科書を忘れた」など,頻繁に忘れ物やなくし物をする子ども